2022年3月5日
今日は盛りだくさんの1日
①同期研修生(西東京市)の畑視察
②茨城県の農家さん~オラ ソル アシエンダ~太陽の農園視察
③新菱農機さん見学
④肥料屋「青葉」さん訪問
⑤同期研修生(武蔵村山市)の畑視察
今年1月にタケイファーム武井さんにご招待いただいた親年会で知り合いになった茨城県の農家さん、阿部さんのところへ訪問することから始まったこの企画
朝一に出掛けて収穫の多い1日となる
阿部さん(~オラ ソル アシエンダ~太陽の農園)の畑は端境期で何もない状態だったが、メインで栽培されているパパイヤを中心に色々とお話をしていただく
新規就農当時の研修先で植わっているパパイヤについて、そこの農家さんから話を聞いた際に、これだ!と感じられて栽培を始められたパパイヤ
栽培方法など具体的な指標が無いなかで、試行錯誤を繰り返してご自身ならではの方法を確立される
どのようにされたのか聞くと、初年度土壌分析をして、その年は施肥はせず栽培
1年目の土壌分析結果と比較して、足らないもの(減った要素)は何か確認して、施肥量を考える
パパイヤ登録の農薬は無いので、農薬は使用せず、鶏糞・米糠などを元肥として使いながら栽培をされる
パパイヤ畑は通りに面しており、比較的交通量のある場所であることを活用して、収穫だけでなく定植や撤去作業まで体験にして集客をされる
パパイヤは2メートルを超える樹勢になるため、樹を切り倒して片づけるのもイベントになる
10名ぐらいでのイベントで作業すれば、作業としてはすぐに終わってしまうレベルになる
そこに畑周囲に咲いている野草を説明する人がいらっしゃり、その説明ツアーみたいなものと抱き合わせたり、知り合った南インド料理のシェフの出張サービスなどとても魅力的なイベントにされる
通りに面していることで、植栽のレイアウトもどうやったらキレイに見えるか、それを考えながらデザインするとのこと
太い幹の部分以外は、トラクタで粉砕して土に漉き込んでしまう
根も瑞々しいうちにトラクタかければ粉砕できるとのこと
パパイヤは実だけでなく葉はお茶として利用できるとのこと
畑に来られるお客様には外国の方もいらっしゃり、そういったお客様の要望に応えて、「モリンガ」というお茶にする葉も育てたりされている
パパイヤのことについては、YouTube動画もあるので、ご参考までにリンク
※動画のなかで、武井さんがパパイヤの小さな実を食べて見られる
こういった小さな試みがヒントを見つけるのだと感じる
https://youtu.be/1spdR0ENOvc
主力品目として、パパイヤ以外にズッキーニ、ビーツを栽培されている
ズッキーニは、学校給食にも提供されている
学校給食では人気のメニューだそうで、ズッキーニが給食に出ると次の日に道の駅などで売れるぐらい影響力がある
また、ズッキーニの実が小さいうちに花ズッキーニとしても出荷されている
ズッキーニの花が咲くとそれ以降、虫がくるそうで、花の段階で収穫すると虫がつかない
こうすることで農薬も使わないで済む
ビーツは、ケチャップに加工することを思いつかれ、製品化
料理王国100選になるほどの優れもの
https://ck-inc.net/100item/2019/33
新しい挑戦を常にされており、今はスーパーの卸業者さんとタッグを組んで、惣菜メニュー作り(提案)に参画され、野菜の売込みにも取り組まれている
他に真似されない品目、商品化、イベントやタイアップ、畝の作りをデザインとして考えるところなど、武井さんと似た考えで成功をされていると感じる
(武井さんの言葉で言うと、「スペシャリテ」だったかしら)
午前中2時間以上、お話をしていただき、昼食に南インド料理をされているお店のスパイスの効いたカレーをテイクアウトして、公園で食事
2つの味(カレー)とご飯の上にも2種類ぐらいのトッピングがあり、少しずつ混ぜて最後はごちゃまぜにして色々な味が楽しめる素敵なカレー
午後は、2足の草鞋で所属されている農機具屋さん「新菱農機」さんに連れていっていただく
東京では考えられないぐらい広大な敷地のショッピングセンターの一角にあり、様々なメーカーのトラクターから管理機が常時展示されている
実機を見ながら、それぞれの特徴を説明していただける
こんな機会はそうそうない
例えば、マルチャーは高畝用(畝高30㎝)のものと平畝のものとそれほど値段は変わらない
しかし、高畝用のものは設定を替えれば、平畝用としても利用が出来る
1台2役で使える
なんてお話も聞くことが出来た
また、セット動噴も小型のものや畝間を背負いでなく散布できる機具なども展示されており、選択肢が広がる
終盤は次の時間があり、駆け足になってしまうぐらい時間が足らなかった
惜しげもなく色々と教えていただけたことにお礼の連絡を帰宅後にする
すると
「経験の共有は日本農業開拓に必須と思います!」と返信いただく
懐の広さにまた一層感謝してしまう